鉄骨造(S造)建築工事とは?

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前回お伝えした、木造建築に続いて今回は鉄骨造についてです。
建築用語を初めて目にする場合、文字面から混同してしまうことの多い鉄骨造りと鉄筋コンクリート造。
まず、この違いから押さえましょう。

ちなみに、建築業界の人は言葉の似ている鉄骨造・鉄筋コンクリート造よりもS造・RC造という表現を使います。
当記事でも、以下S造、RC造として説明を続けたいと思います。
 
 

1.S造とRC造と違い
 

S造は柱と梁(はり、柱同士を繋げる横向きの材料))の、建物における主要構成部が鉄骨で出来ている建物のことを指します。
同部分が木材で出来ている木造に比べ、当然耐久力や耐震力は強くなります。
一方のRC造とは鉄筋を使用し、コンクリートを鉄筋の空き部分に流し込んだもので柱や梁を構成する骨組み構造を言います。

S造とRC造の代表的な違いは、柱と梁を繋げる「結合部」の違いです。
S造は「ピン結合」という方法を使用しており、地震に対し「柔軟性」を備えているのが特徴です。
一方でRC造は「鋼結合」という方法を使用しており、S造の「柔軟性」に対して「強固性」を持っています。
どちらが地震に対して有利不利というものではありませんので、結合部の工法の違いとして捉えてください。

 
 

2.外壁材として使用される「ALCパネル」
 

S造りの建物において、外側の壁を「外壁」といいます。当然、雨風の影響を強く受けるため、内壁に比べ耐久性の強い材料が求められます。
S造において、最近よく使用されるのが「ALCパネル」です。

ALCパネルとは、日本語では「軽量気泡コンクリート」と呼ばれます。
建物各階の梁部分に補強金具を使い、このALCパネルを固定し結合部分にモルタル材を流し込みます。
さらに、継ぎ目部分に防水材であるコーキング(シーリング)材を流し込みます。

 
 
3.軽量鉄骨、重量鉄骨とは
 

このS造。住宅新築などでハウスメーカーに説明を受けると、軽量鉄骨と重量鉄骨があることがわかります。
ハウスメーカーの扱うS造は、このうち軽量鉄骨が多いようですが、この違いはなんでしょうか。

軽量鉄骨は、厚みを抑えて重量を軽くした鉄骨材料で住宅など比較的小規模な建物に対して多く使われます。
一方、重要鉄骨はビル工法やマンション工法等、「住宅に比べ大規模な建物」に採用することが多くなっています。

建築費(コスト)面にも大きな違いがあります。
建築費は重量鉄骨>軽量鉄骨となっており、ハウスメーカーの中には軽量鉄骨のみを扱う業者も多いです。
重量鉄骨を採用した住宅を希望される場合には、依頼するハウスメーカーが対応できるかどうかもチェックする必要があります。

また軽量鉄骨と重量鉄骨、工法により「耐久度」の違いがあります。
建物は経過年数に応じてメンテナンスが必要となってくるものです。
後々のメンテナンス計画まで含めて施工業者と話し合っておくと安心ですね。