鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)とは?

鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)とは? イメージ

建物が何で作られているかを示す「構造」は木造、鉄骨造(S造)、そして鉄筋コンクリート造(RC造)の3種類。
実はもう一つ、構造があります。鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)です。
 

しかし、新築住宅のパンフレットや賃貸ビルの募集パンフレットなどを見ても、あまりSRC造というのは見かけません。
それは、SRC造が私たちの生活から「遠い」建築物だからです。

 
 

1.SRC造とは?
 

SRC造とは、鉄筋コンクリートに鉄骨を内蔵させる工法です。RC造と比べると強度に優れているため、柱や梁を細くすることが可能です。
そのため杭や低層階にかかる負担を少なくすることが可能であり、「高層建築物」に活用されています。

生活圏に「遠い」というのは、新宿や東京駅付近などの高層ビルにこのSRC造が多いためです。
また、建築費はS造やRC造に比べて高くなるため、個人住宅や共同住宅には向かない、という面もあります。

 
 

2.SRC造で馴染みのあるもの
 

ただ、居住用SRC造建築物として、最近数多く建てられているものがあります。
「タワーマンション」がそれにあたります。
タワーマンションは、豊洲など東京湾岸部などで増えている、30階以上の超高層マンションです。
販売価格も一般の分譲マンションに比べて高く、「富裕層の象徴」とも言われたりしています。

 
 
3.SRC造の歴史
 

SRC造の歴史はとても古く、元々は1923年の「関東大震災」といわれています。
この地震で建物の崩壊が大きな被害の原因となり、震災後頑丈な建物を作るために、さまざまな技術が開発され、SRC造も発展しました。

 
 
4.SRC造最大の魅力は「耐震性」
 

日本で発展した技術ということもあり、SRC造の最大の魅力は「耐震性」です。
耐震とは、大地震の「揺れ」に対して建物が持つ「強度」を意味します。
これと似た言葉で「免震」があります。
免震とは、建物を支える杭の部分に「揺れを軽減する」装置を設置することにより、建物内で感じる揺れそのものを軽減することができます。

近年のSRC造のほとんどは、この耐震性や免震性を備えた造りになっています。

 
 
5.SRC造建築に「向いている」環境
 

高層建築物も多いSRC造は、地盤の強い地域に適しているといわれています。
ただ、東京湾岸地域などは決して地盤の良い地域ではないため、そこまで気にしなくてもいいのかもしれません。

その証拠に最近は、都内をはじめさまざまな箇所で「再開発」が行われています。密集した街区をSRC造を用いて
道路も広くすると、防災対策や交通渋滞の解消ともなるため、積極的に活用されているようです。
これから、どんどん採用されるシーンが増えてくるのではないでしょうか。